大阪府藤井寺市 池田医院 内科・胃腸科・循環器科・小児科・皮膚科・糖尿病専門外来・胃がん、大腸がん検診・往診・在宅医療

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池田医院の糖尿病について
糖尿病の運動療法2
糖尿病の運動療法1も参照して下さい。運動療法の急性効果と慢性効果に関しては運動療法1で述べました。お話の対象となるのは糖尿病予備軍の人、重い合併症のない糖尿病(主として2型)の人です。
Q1いつどのような運動をすればよいのか?
糖尿病の合併症の予防のためには、1日中の血糖値の変動を少なくすることが大切です。血糖値の食後のピ-クは食後1時間前後なので食後の血糖値の上昇を抑えるためには、食事をして1時間以内に運動を開始することがよいと思われます。可能であれば毎食後1日3回が理想です。ウオ-キング、ジョギング等の有酸素運動が効果的で、運動する時間が長いほどより多くの糖を筋肉で消費することができます。また運動療法は肥満の人が減量できる効果も期待できます。また有酸素運動といっしょに筋力トレイニングを行うと筋肉量が増加し、糖質が利用しやすいからだになることができます。できるだけ大きい筋肉が集中している下半身を中心に筋肉トレイニングで鍛えることが推奨されます。従って筋肉量を増やしてから有酸素をしたほうがと糖質の利用が高まるため年を取って筋肉量が落ちてきた中高年の人(サルコペニアも含めて)には筋肉トレイニング(レジスタンス運動)を取り入れることは必要です。最初は軽めの運動から徐々に 運動強度を上げ、ややきついと思われる運動強度を目指すことが糖尿病の運動療法に有効とされています。  
 
 Q2 血糖値を下げる以外に運動の効果はどのようなことがあるのか?
適度な運動は健康を維持するために役立ちます。
高血圧の改善、基礎代謝の向上、減量効果、筋力向上、ストレス軽減、骨粗鬆症の予防、
癌予防、うつ病予防、認知症予防、フレイル・サルコペニアの予防
 Q3運動はどれぐらいすればいいの?
まずは運動する習慣を身につけること最初から100点を目指すのではなく、少しずつ はじめてみること運動の到達目標としては、頻度はできれば毎日、少なくとも 週3-5回、
強度が中程度の有酸素運動が20-60分行い、1週間に150分以上を目指すことが一般的には推奨されています。レジスタンス運動は連続しない日程で週2-3回運動を禁止され
ない人では両方の運動を行う。
Q4レジスタンス運動とは何ですか?
これは筋トレのことで筋肉に負荷をかけて、筋力や維持能力を高める運動のことで、腹筋、
腕立て伏せ、スクワット、プランク、ステップ、足踏み、かかと上げetc.です。
Q5糖尿病患者さんが運動療法の行うときの注意点と運動禁止または制限するときは?
下図に示しました。
 
 実際の運動療法のやり方の例
公開されているものをリンクしました。
 糖尿病患者さんの運動療法 ウォーミングアップ編
糖尿病患者さんの運動療法 室内運動編
糖尿病患者さんの運動療法 室外運動編
糖尿病患者さんの運動療法 クーリングダウン編
 原点にもどる
どうしても運動をするのに時間・余裕のない人はしっかりと日常生活で体を動かすことを意識しましょう。
 
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