大阪府藤井寺市 池田医院 内科・胃腸科・循環器科・小児科・皮膚科・糖尿病専門外来・胃がん、大腸がん検診・往診・在宅医療

医療法人 真貴会 池田医院本文へジャンプ
池田医院の糖尿病について
新型肺炎(コロナ感染症)時代の感染リスク軽減のための血糖値管理の留意点
■感染症予防と血糖コントロ-ルの重要性
血糖値が上昇すると免疫を担う白血球の機能が低下し、感染症に罹患しやすくなったり、
感染症が重症化する可能性が高くなります。そのため新型コロナウイルスの感染リスクが高まる中、血糖コントロ-ルは糖尿病患者にとって極めて重要と考えられます。良好に血糖値を維持することで感染症に加え、神経障害、網膜症、腎症などの合併症の予防につながることは言うまでもありません。一般的には、血糖値が250mg/dlを超えると、白血球の機能が低下が顕著になり、空腹時血糖値130mg/dl及び食後2時間値180mg/dlが相当とされるHbA1c7%未満の患者であれば、糖尿病による感染のリスクは限定的で、引き続き良好な血糖コントロ-ルの維持と、人混みを避ける、マスク着用、手洗い、等健常人と同様の予防法でよいと考えられます。一方、HbA1c8%を超えるコントロ-ル不良の場合には、感染のリスクが高まると考えられます。より厳格に人の密集するところには行かないことが重要です。 
■シックデイル-ルの再確認
今回のような外出自粛時における糖尿病管理の課題は体調不良時(いわゆるシックデイ)を患者自身がどのように乗り切るかです。表に示すシックデイルールの原則を徹底することと、食事内容についても十分配慮することが必要です。SMBG(血糖自己測定)等でこまめな血糖値測定が推奨され、急性期を乗り切ることが肝要です。
■ウイルスを持ち込まない
コロナ感染症の全容に関してはいまだ不明なことも多いですが、インフルエンザ以上に徹底的な予防策を講じなければなりません。患者の家族、介護者、も感染のリスクに十分留意すること、ウイルスを患者の生活空間の持ち込まないことを心掛けてください。そのために必要な情報の提供と指導を行い、医療従事者、患者、家族、介護者が一体となって、感染症対策に取り組むことが必要です。
 
上に戻る
 COPYRIGHT(C) 医療法人真貴会 池田医院 ALL RIGHTS RESERVED.