大阪府藤井寺市 池田医院 内科・胃腸科・循環器科・小児科・皮膚科・糖尿病専門外来・胃がん、大腸がん検診・往診・在宅医療

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池田医院のよく見られる疾患について
亜鉛欠乏症
低亜鉛血症は血中の亜鉛濃度が低下して、体内の亜鉛が不足した状態を指します。低亜鉛血症によって、下記にみられる症状が現れることがあり、血中の亜鉛濃度を測定して、低値を確認し、血清の亜鉛濃度が減少していれば、低亜鉛血症と診断でき、亜鉛の補充の適応となり、亜鉛の補充により、症状の改善が期待できます。血中亜鉛濃度は保険病名で測定できます。亜鉛欠乏症は認知度が低く、今まであまり意識されていない場合が多かったですが、まれなものではなく、亜鉛欠乏症の専用の治療薬もでてきたため、最近になり周知されるようになってきました。

年齢によって異なる亜鉛不足の症状

乳幼児で多いのが皮膚炎、体重の増加不良、小児では低身長、食欲不振、成人高齢者では味覚異常、食欲不振、性腺機能不全、貧血、骨粗しょう症、傷の治りの遅延、感染症にかかりやすい、妊婦では、貧血や食欲不振が現れます。これらの症状は亜鉛の欠乏状態で亜鉛を補充すると劇的に改善することがあります。
亜鉛欠乏症のリスクの高くなる場合
 菜食主義者、低栄養、高齢者など亜鉛摂取量の不足、慢性肝障害、炎症性腸疾患、フィチン酸(穀類、豆類の外皮に多い)の過剰摂取、妊娠やスポ-ツによる亜鉛の必要量の増加糖尿病、腎疾患やある種の薬の長期の投与(慢性関節リュウマチ、パ-キンソン病、うつ病、糖尿病、甲状腺機能亢進治療薬があり、これらの治療薬は高齢者に投薬されている場合が多い。
 亜鉛を多く含む食品
牡蠣、ロ-ス肉など、また日本人は男女とも亜鉛の平均摂取量は推奨量に比べてやや少ないとわかりました。亜鉛欠乏症の治療で効果的な亜鉛の量は成人で1日50-100mgで現実的には食事のみで摂るのはむつかしく、投薬が必要になります。亜鉛欠乏症は今までは診断すら行われなかった疾患で多彩な症状が亜鉛欠乏のためかもしれないと疑うことから始めなければならない病態と考えられます。 
 
 

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